2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
[折々の写真] 11.12月 11.6 吉田喜重『エロス+虐殺』1970は、私は東大入学直後、新宿のATGで見た。一柳慧の音楽、現代の若い男女との重複等、1968年革命とオーバーラップする前衛映画の傑作。細川俊之の大杉栄、岡田茉莉子の伊藤野枝が素晴らしく、神近市子…
[折々の言葉] 11月 私は誰も愛しませんが、そのかわり人を憎むこともありません。(セルバンテス『ドン・キホーテ』) 11.1 ねえ、あなた、心には性別があるものでしょうか。実のところ私は自分の心に性の意識をほとんど持たないのです。かりそめの愛なら感じ…
[今日のうた] 11月 時雨(しぐれ)降るごとき音して 木傳(こづた)ひぬ 人によく似し森の猿ども (啄木『一握の砂』1910、「森の猿ども」が「人によく似ている」ことに対する複雑な感情を詠んでいる、猿「ども」や「時雨降るごとき」音など、ニュアンスは否定的)…
[演劇] チャペック『ロボット』 シアタートラム 11.20 (↓最初に登場する人間の一番美しい女ヘレネ[朝夏まなと]、後半、彼女はロボットに生れ変わる。そして終幕、やはりロボットのプリムス[内田健司]と二人で、最後に生き残ったロボットから、新たに生まれる…
[今日の絵] 11月後半 16 Cesare Saccaggi : Preludes 1914 「男と女」は、絵画のみならず文学・芸術一般の人気テーマ、この絵、曲だけでなく恋も「プレリュード」なのか、ハープの女性は、楽譜を見ながらも二人の気配をうかがっており、男と女はつねにデリケ…
[今日の絵] 11月前半 1 Michiel van Musscher :Young girl at a table 「手紙は、人間の交わりの一つの手段、最も美しく最もみのりのある手段の一つである(リルケ『若き女性への手紙』)」、この娘の真剣な表情が印象的だ、返事を待つ使いの者、ムスヘル1645…
[演劇] 松原俊太郎『光の中のアリス』 シアター・トラム 11.1 (↓左から東出昌大[バニー]、古賀友樹[ナイト]、伊東沙保[ミニー]、荒木知佳[ヒカリ]) 小野彩加/中澤陽演出。初めて見るタイプの演劇で、かなり尖がった前衛的な寓話劇。とても面白かった。精神…