後期が始まった!

「美学日誌」という名前にはもとるけれど、まったく美的でない僕の日常生活の雑感や、ぼやき等も少々。後期授業が全面的に始まった。あっという間の夏だったけれど、この三ヶ月で学会誌等の論文を3本書き上げたから、まあ成果があったと納得しよう。

上智東京女子大、別の日の非常勤はきつい。でも皆さん熱心に耳を傾けてくれる。それが何より嬉しい。本務校と合計週7コマなので、一週間のやりくりが大変。本務校では「キャリア・プランニング」など女性の自立をテーマとする授業を、初担当。フェミニズム関係の本をずいぶん読んだので、話題は十分用意した。が、果たして学生に受け入れられるか?

一番楽しみな授業は「西洋の思想」だ。今年は「18世紀市民社会と芸術」というテーマで「フィガロの結婚」だけを半期で扱う。ボーマルシェの演劇もモーツァルトのオペラも、ビデオとDVDの準備は万端。どれを見せようか悩む。「フィガロ」は名盤が目白押しで、それぞれが素晴らしい! 前期の「野田秀樹論」の時のように、やる気のある学生が来てくれるとよいのだが。

今日の新聞は、まるでイチロー特集。それにしても、生まれてこのかた僕のたった一度の球場観戦がオリックスダイエー戦だったのは幸運。すぐ目の前にいたライトのイチローは、何だかとてもマイペースで、バッター交代のときなんか柔軟体操していたのを思い出す。