2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
[折々の写真] 5,6月 5.1ルネ・ファルコネッティ1892-1946は、ドライヤー『裁かるるジャンヌ』1928で主演、端正な美女で、もともとは喜劇系映画や舞台の人、1927年に描かれた絵が、日本のポーラ美術館にある。4分の動画、裁判中のジャンヌがすばらしい The Pa…
[折々の言葉] 5,6月 ぼくはデーミアンの顔を見る。少年の顔じゃない。一人前の男の顔。しかも男の顔にとどまらないなにかが見えたような気がした。女の顔らしきものがそこに見えたのだ。つまり、彼の顔はほんの一瞬、男っぽくもなければ、幼くもなく、年齢を…
[今日の絵] 6月後半 17 Pieter Bruegel : 収穫する人たち1565 今日からは「働く人」を、16世紀にはまだ工業は未発達だから、労働といえば農業だ、ブリューゲルは農民をたくさん描いた 18 Gustave Courbet : The Stone Breakers 1850 19世紀には「働く人」が…
[今日のうた] 6月 うち竝び鏡にむかふ衣替 (高濱虚子1897、衣替えの日、昨日までとは違うので、出かける前に鏡に向かう時間がどうしても長くなってしまう、二人一緒になってしまった) 1 扇風器大き翼をやすめたり (山口誓子1929、扇風機と扇風器は違うのかど…
[オペラ] ヴェルディ《シチリアの晩鐘》 アーリドラーテ歌劇団 新国 6.22 初見だが、素晴らしい作品だ。ヴェルディには珍しく、戯曲や文学からではなく、「シチリア島民の蜂起」という13世紀の史実から直接に作られた作品。主人公のエレーヌ公女が、敵国の貴…
[今日の絵] 6月前半 1 Rembrandt : A Man in a Room, 1630 窓はよく絵の対象になる。その理由は、窓の外は明るく、その明るさの落差が人間の心の開かれ方に作用して、それが様々な外観の差になるからだろう、「窓」は、その画家にしか見えていないものを描け…
[オペラ] プッチーニ ≪つばめ≫ Metライブ Movixさいたま 6.6 (写真は↓、第2幕終り頃、パリの宴会で踊る客たち、ヴェルディ『椿姫』の「乾杯の歌」と似た雰囲気で、愛を讃え祝福する軽やかなダンスと音楽が快い) プッチーニの、あまり上演されない作品だが、…