2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

青年劇場『尺には尺を』

[演劇] シェイクスピア:『尺には尺を』 高瀬久男演出・青年劇場公演、紀伊国屋サザンシアター (写真は、1989年、カナダのキャルーセル劇場公演。イザベラを演じるシュザンヌ・ジル=スミス。) 今月は、8日のアカデミック・シェイクスピア・カンパニの公演と…

田島正樹『読む哲学事典』(1)

[読書] 田島正樹『読む哲学事典』(講談社現代新書、5月21日刊) 田島正樹氏の新著が出た。私のブログにもよくコメントをくださるtajima氏である。本書は、「一人で執筆した」哲学事典であるが、さまざまな問題相互の連関がよく見える優れた書物になっている。…

宇都宮大学学生・共同研究『戦後元年』(2)

[読書] 宇大Dialogers『戦後元年 2005―ぼくらが未来を創造するために考えはじめたこと』(金子印刷所、2006.3.26) (写真は、「悲しみのアテナ」像。靖国問題を、悲しみの感情なしに考えることは、私たちにはできない。) 各章から、気の付いた点をいくつか。本…

宇都宮大学学生・共同研究『戦後元年』(1)

[読書] 宇大Dialogers『戦後元年 2005 ―ぼくらが未来を創造するために考えはじめたこと』(金子印刷所、2006.3.26) 宇都宮大学・教育学部の学生有志7人(女子5人、男子2人)が、「靖国問題」について自主的な勉強会を始めた。1年半にわたる読書会と討論は中…

高原基彰『不安型ナショナリズムの時代』

[読書] 高原基彰:『不安型ナショナリズムの時代』 (洋泉社新書、4月21日刊) (写真は、著者近影。朝日新聞4月27日夕刊より。) 著者は、1976年生れの東大大学院生だという。いかにも若者らしい新鮮な視点が光る好著だ。「嫌韓・嫌中」や「反日」といった、現…