2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

古市剛史『性の進化、ヒトの進化』(3)

[読書] 古市剛史『性の進化、ヒトの進化』(朝日選書 1999) (写真:ボノボの集団は、メスと子供たちがつねに中心にいる。ボノボの群れでは、高位のオス同士がケンカすると、ただちにそれぞれの母親がかけつけて加勢し、ときには母親同士が戦いを代わって引き…

古市剛史『性の進化、ヒトの進化』(2)

[読書] 古市剛史『性の進化、ヒトの進化』 (朝日選書 1999) (写真右は、1974年にエチオピアで発見された300〜350万年前の女性の全身の骨。「ルーシー」と呼ばれている。写真下は、1978年にケニアのラエトリで発見された、360万年前のヒトの足跡。腕を組んで…

古市剛史『性の進化、ヒトの進化』(1)

[読書] 古市剛史『性の進化、ヒトの進化』(朝日選書 1999) (写真はボノボ。チンパンジーに近いが別種。20世紀の発見で、アフリカのコンゴに約2万匹が生息。生殖と無関係なコミュニケーションとしての多様な性行動が、人間とよく似ている。そのことが、ヒトの…

南アフリカの『魔笛』

[オペラ] 南アフリカのモーツァルト『魔笛』 東京国際フォーラムCホール (写真右は踊り、下は、パミーナを囲む三童子(=精霊)、とっても可愛い女の子たちでした。そしてタミーノ) 南アフリカで活動するイギリス人、ドーンフォード=メイが、黒人のさまざまな…

コルネイユ『舞台は夢』

[演劇] コルネイユ『舞台は夢』 新国立劇場・中ホール (写真右は、クランドール(堤真一)とイザベル(秋山菜津子)。写真下は、イザベル、マタモール(段田安則)、リーズ(高田聖子)) モリエール、ラシーヌ、コルネイユなどのフランス古典主義演劇は、あまり上演…

演劇版『ドン・キホーテ』

[演劇] 原田一樹脚本・演出『ドン・キホーテ』 静岡芸術劇場 (写真右は、ギュスターブ・ドレの、下は、ピカソの絵) セルバンテスの長編小説『ドン・キホーテ』を演劇化する試み。上演は2時間。原作『ドン・キホーテ』は、風車に突っ込むドン・キホーテの冒険…

新国『ドン・ジョバンニ』

[オペラ] モーツァルト『ドン・ジョバンニ』 新国立劇場 (写真右はジョバンニ、下は、全体がベネチアへ移された舞台光景。左側の人物はドンナ・エルヴィラとレポレロ。) 視覚的にも美しい古典的な演出で、『ジョバンニ』のデモーニッシュな側面が印象に残る…