2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧
[音楽] 11.26 土屋賢二ハッピーバースデイ演奏会 上智の非常勤の帰りに、入谷のライブハウス、FOUR&MOREに寄る。地下鉄の入谷駅を出ると、浅草の「酉の市」に向かう人で、下町らしい賑わい。こんな日のジャズの演奏会は、なかなか味がある。土屋氏はpf。大学…
[俳句] 俳句はミニマムな詩ですが、意訳ではなくミニマムな直訳でも、外国語の詩になるように思います。俳句を英語圏に紹介するのに功績のあった、Harold G. Henderson の Haiku in English 1967 から、二つ抜き出してみます。 Blooming after at viewing af…
[演劇] 11.19 オニール「喪服の似合うエレクトラ」 新国立中H 演出は栗山民也、主演は大竹しのぶ(ラヴィニア=エレクトラ)。アイスキュロスの「オレステイア三部作」を、南北戦争時のアメリカに置き換えて、家族の愛憎劇としてリメイクしたもの。日本での…
[オペラ] 11.13 「フィガロの結婚」 日本オペラ連盟公演 新宿文化センター イギリスの哲学者バーナード・ウィリアムズは、「フィガロならば、たとえどんな田舎芝居でも観たい」と言ったそうだ。その気持ち、よく分る。この公演は、二期会研修生や藤原歌劇段…
[読書] 酒井順子『負け犬の遠吠え』(講談社 2003年10月) キャリア科目で「女性のライフサイクル」を講義するので、論点摘出。本書には多くの批判が寄せられたが、むしろ積極面を重視したい。 (1) 男女の非対称性という深い問題に触れている(p134f.)。男の…
[ダンス劇?] 11.5 寺山修司「上海異人娼館」 東京キネマ倶楽部フランスの官能小説「O嬢の物語」を寺山修司が映画化した。それをダンス・エレマンが新たにダンス劇化。女優の緒川たまきとバイオリニストの川井郁子を主演にして、それにダンス陣が加わる。ジ…
[読書] 永井均『私・今・そして神』(講談社現代新書、2004年10月刊)素晴らしい本だ。アマゾンのレヴューは短いので、書き残した補遺をここに。(1)第3章が重要。永井の独我論と私的言語の考察が、時制やカント原理vsライプニッツ原理という新しい視点から…