2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今日のうた(122)

[今日のうた] 6月ぶん (写真は石田柊馬1941~、現代川柳の領導者の一人) ややこしく体を使うことになる 敵と味方とうさぎが殖える (関口真司『ねむらない樹vol.6』2021年2月、コンピュータ・ゲームの臨場感だろうか、画面上の自己の身体を巧みに動かして戦い…

今日の絵(11) 6月後半

[今日の絵] 6月後半 18 Tiziano : Venus and Adonis, 1554 「ヴィーナスとアドニス」は人気テーマ、美女と美少年を一緒に描けるからか、二人の女神ヴィーナスとペルセポネが取り合った美少年アドニスは、裁判所の命令で、二人の所にそれぞれ4か月づつ過ごす…

[演劇] 岡田利規『未練の幽霊と怪物(『挫波』『敦賀』)』

[演劇] 岡田利規『未練の幽霊と怪物(『挫波』『敦賀』)』 KAAT 6月23日 (写真は舞台、現代演劇なのだが、完全に能の形式で行われる) 本作は、今までほとんどない新しい試みを岡田が行ったという点で、非常にユニークなものだ。能を現代演劇化したり、現代演…

[演劇] 唐十郎『ベンガルの虎』

[演劇] 唐十郎『ベンガルの虎』 新宿梁山泊、花園神社・紫テント 6月21日 (写真は舞台、どちらも主役の「水島カンナ」を演じる水嶋カンナ、水嶋は新宿梁山泊の看板女優だが、その芸名は本作の「水島カンナ」に拠るといわれる) 唐十郎の弟子で新宿梁山泊を主…

[演劇] 野田秀樹『フェイクスピア』

[演劇] 野田秀樹『フェイクスピア』 東京芸術劇場 6月15日 (写真は舞台、左からイタコの白石加代子、ハムレットの父[若いけれど]の高橋一生、そしてハムレット[老人だけれど]の橋爪功、この三人が主人公、80歳の白石と橋爪の活躍は凄い!) 芸術としての演劇…

今日の絵(10) 6月前半

[今日の絵] 6月前半 1 Hals : Two Boys Singing, 1625 「子ども」は絵画の重要な主題、大人とはまた違う存在感がある、今日からは子どもの絵を少し、フランス・ハルスの絵は表情がとても生き生きしている、これは兄弟だろう、伴奏を付けて一緒に歌う前に、歌…

[演劇] 森見登美彦原作 『夜は短し歩けよ乙女』

[演劇] 森見登美彦原作『夜は短し歩けよ乙女』 新国立劇場 6月11日 (写真上は、京大「詭弁論部」OBの老人たちと楽しく酒を飲む京大一年生の「乙女」(久保史緒里)、写真下はもう一人の主人公、京大三年生のサークルの「先輩」(中村壱太郎)、天然ボケ少女の「…

[オペラ] サーリアホ 《Only the Sound Remains – 余韻》

[オペラ] サーリアホ 《Only the Sound Remains – 余韻》 東京文化会館 6月6日 (写真は、今回のものがまだないので初演から、「羽衣」と「経正(つねまさ)」、ただし舞台装置は今回とは大きく違う) サーリアホはMETライブで《遥かなる愛》を観たので、これが…

[演劇] 歌舞伎、鶴屋南北『桜姫東文章(下の巻)』

[演劇] 歌舞伎、鶴屋南北『桜姫東文章(下の巻)』 歌舞伎座 6月5日 (写真↓は舞台、桜姫の玉三郎のこのうえない美しさは格別のものがあるが、それ以上に、権助の仁左衛門の色気は筆舌に尽くしがたい、今日の観客は8割が女性だが、歌舞伎に女性観客が多いのは江…