2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『プライドと偏見』

[映画] ジェイン・オースティン原作『プライドと偏見』 池袋HUMAXシネマズ4 (写真は、ヒロインのリジー・ベネットを演じるキーラ・ナイトレイ。85年3月生まれだから、撮影時は19〜20歳) 残念ながら完全な失敗作。『高慢と偏見』を127分に収めようというのが…

頼住光子『道元』

[読書] 頼住光子『道元』(NHK出版、05年11月) 小冊子ながら、道元の思想の哲学的な部分をうまく浮かび上がらせた力作だ。「無自性―空―縁起」という根本教説と時間論を関連付けた後半が特に面白い。仏教においては、「もの」には固有の本質があるという日…

プラハ国立劇場『フィガロ』

[オペラ]プラハ国立劇場公演『フィガロの結婚』 府中の森芸術劇場 この劇場の正式名称はスタヴォフスケー(=貴族)劇場といって、モーツァルトがプラハで数々のオペラを上演した劇場がそのまま今も続いている(写真)。その日本公演。 演出に色々と工夫をこらし…

上野千鶴子『脱アイデンティティ』

[読書] 上野千鶴子編『脱アイデンティティ』 (勁草書房、05年12月) (挿絵は、アンティゴネ。オイコス[=かまど、家庭]の掟=肉親の愛情と、ポリスの掟との相克は、彼女を「二つの私」に引き裂き、破滅させた。ヘーゲルやラカンのアンティゴネ論を批判して、ジ…

あけましておめでとうございます

皆様、あけましておめでとうございます。 いつも「論」ばかりなので、たまにはダメ日記を(^^;)。妻と大学生の娘と一緒に、先ほど妻の実家の北九州から戻りました。我が家もそうですが、以前に比べて全体に正月のUターンが早くなったように思います。冬休み…