2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

[演劇] 加藤拓也 『いつぞやは』

[演劇] 加藤拓也 『いつぞやは』 シアター・トラム 8月29日 (写真↓は大腸ガンで死期も近い一戸(平原テツ)と高校時代の同級生真奈美(鈴木杏)、下は手術で切り取った大腸を見せる一戸。急遽代役で主役の一戸を務めた平原は、一戸という一人の男を「必然性のあ…

[今日の絵] 8月後半

[今日の絵] 8月後半 16Paris Bordone :ヴェネツィアの恋人1527 「恋」を描いた絵は多いが、平安時代の和歌と同様、恋の難しさ辛さが主題になっている場合が多く、ラブラブの絵は少ない、パリス・ボルドーネ1500~1571はイタリア・ルネサンス期のヴェネチア派…

今日のうた(148) 8月ぶん

[今日のうた] 8月ぶん 七夕や夢が欲しいと書きました (土居健悟「東京新聞俳壇」7月30日、石田郷子選、作者は男性だが何歳くらいの人なのか、「夢が実現しない」ではなく「夢そのものが持てない」のは、たしかに現代の日本だが) 8.1 甚平着て太郎冠者めく物…

[折々の言葉]  7,8月ぶん

[折々の言葉] 7,8月ぶん キリスト者は真の神を知って、この世を愛さない。(パスカル『パンセ』) 7.3 人間はもはや芸術家ではない、[人間そのものが]芸術作品となったのである。(ニーチェ『悲劇の誕生』) 7 より気にかかることがあると、記憶の力はしばしば奪…

[折々の写真]7、8月

[折々の写真]7、8月 7.5ブレッソン『やさしい女』1969、ドミニク・サンダ17歳はこれが映画初登場、こんなに可愛いのに、氷のように冷たく暗い女、原作はドストエフスキーの中編小説で非常な傑作、彼の最初の妻がモデルとも言われる、動画が↓ 映画『やさしい…

[今日の絵] 8月前半

[今日の絵] 8月前半 8.1 7月29日に「マティス展」に行ったので、特に気に入った絵を何枚か。「座るバラ色の裸婦」1935、「眠る女性」1942、「オレンジのあるヌード」1953、マティスは、色彩のバランスもよいが、何といっても「形態」が卓越している 2 昨日…