2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

永井均『私・今・そして神』(9)

[ゼミナール] 永井均 『私・今・そして神』 (04年10月、講談社現代新書) 6月27日のゼミから。「私の分裂」(p120-4)についての、私(charis)の議論。 (1) パーフィットの「自我の増殖」は理解できる。「一人の人間が二人になる」というより、「二人の人間が…

ポス・コロ風(?)『蝶々夫人』

[オペラ] 6.27 プッチーニ『蝶々夫人』 新国立劇場 オケは東フィル。栗山民也のポスト・コロニアル風(?)演出が光る。よくある日本の様式美の強調ではなく、完全に現代演劇の舞台だ。舞台全体が、大きな円形の石の壁。円形の壁に沿ってゆるやかな階段があり、…

『アルトゥロ・ウイの興隆』

[演劇] 6.25 ベルリナー・アンサンブル『アルトゥロ・ウイの興隆』 新国立・中 ブレヒトの原作を、ハイナー・ミュラーが改変・演出。素晴らしい傑作だ。ドイツの名優マルティン・ヴトケが凄い。というより、彼がヒトラーを演じなければ、こうはいかなかった…

シャウビューネ公演『ノラ』

[演劇] シャウビューネ公演:イプセン『ノラ ―人形の家より』 世田谷PT 友人二人と観劇。ベルリンの人気劇団。若手の演出家オスターマイアーの演出。1879年の原作『人形の家』を現代に移したリメイク版。科白と筋はほとんど原作に忠実だが、最後にノラが家出…

永井均『私・今・そして神』(8)

[ゼミナール] 永井均 『私・今・そして神』 (04年10月、講談社現代新書) 今日のゼミでは、第2章「ライプニッツ原理とカント原理」の前半を扱った。G氏のレポートを中心に議論。以下、議論になった論点として、「私の分裂」について。 (1) 「私の分裂」(p1…

「フェミニズムと戦争」シンポ

[学会] 6/11 日本女性学会・第11回大会 シンポジウム 横浜国大 私は学会員ではないが、興味深いテーマなので聴講。パネリストと報告は、(1)「兵士でありかつ女性である女性兵士をとりまく実情の批判的検討」佐藤文香(一橋大学)、(2)「<前線/銃後>のモザイ…

福田和也氏の「A級戦犯」論の誤り

[書評] 『週刊新潮』6月16日号 「小泉・靖国参拝問題特集」 『週間新潮』は、「小泉<靖国参拝>私はこう考える」と題して、21人の著名人の賛否の意見を載せている。この雑誌にしては意外にも、参拝反対意見が少なくない。が、それとは別に、参拝賛成派の福…

宮崎哲弥氏の『靖国問題』書評

[書評] 高橋哲哉『靖国問題』に対する宮崎哲弥氏の書評について (私の『靖国問題』書評は、amazonの他、本ブログ4.21/4.23/4.26に3回ある) 『諸君』7月号の書評欄に、宮崎哲弥氏が高橋氏の『靖国問題』を「今月のワースト」に挙げ、次のように書いている。…