2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

永井均『私・今・そして神』(7)

[ゼミナール] 永井均 『私・今・そして神』 (04年10月、講談社現代新書) 今日のゼミは、第1章8「神と脳の位階について」と9「神の数は数えられない」を扱う。大学院生N氏の力作レジュメから論点を拾う。今回で第1章は終り。6月6日は「学祖祭」なので、…

上毛新聞に書いたコラム(3)

[上毛新聞コラム] 「視点」 2005年5月24日掲載 仕事で評価されるべき ―――(女性性の表現) 植村恒一郎 この三月に卒業した教え子たちから、近況のメールが届く。どれも「想像していたより大変です」とあり、早く仕事を覚えようと頑張っている姿が目に浮かぶ…

永井均『私・今・そして神』(6)

[ゼミナール] 永井均 『私・今・そして神』 (04年10月、講談社現代新書) 今日は、第1章6「5分前世界創造説と昨夜私創造説」と、7「私を創造する力のある神」を扱った。この2節は、これまでの議論で用いられた概念に新しい区別を立て、議論が変容する重…

永井均『私・今・そして神』(5)

[ゼミナール] 永井均 『私・今・そして神』 (04年10月、講談社現代新書) 今日は、第1章5「神だけがなしうる仕事」を巡って院生諸君の活発な議論。神の仕事は、「人間には識別できないが、理解はできること」に関わる、という永井の定義は素晴らしい。パ…

蜷川『メディア』

[演劇] 5.15 エウリピデス『メディア』 蜷川幸雄演出 コクーン 主演のメデイアは大竹しのぶ。数年前のギリシア国立劇場の東京公演の際、蜷川は「自分がやった方がうまい上演ができる。子供は人形ではなく本物を使うべきだ」という批評を書いた。だが、ギリシ…

永井均『私・今・そして神』(4)

[ゼミナール] 永井均 『私・今・そして神』 (04年10月、講談社現代新書) 今日はゼミの日。院生諸君の意見百出で、活発な議論が行われた。直観の鋭い人が多く、まさに「哲学に先輩後輩なし」(ヘーゲル)だ。その議論から。 (1) 永井は「今から5分前は客観的…