2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧
[展覧会] 大吉原展 (東京藝大美術館) 3月29日 それにしても、吉原の巨大さには驚いた。375m×280mで10万平米、東京ドーム2個分強はあり、常時3000人以上の遊女がいたという。江戸は、パリもロンドンも及ばぬ世界一の大遊郭都市とは知っていたが、これほど巨…
[私の百人一首] その3 65 眉根よせて眠れる妻を見おろせり夢にてはせめて楽しくあれよ (上田三四二1964『雉』、妻が「眉を寄せて」眠っている、辛い夢を見ているのだろうか、「せめて夢くらいは楽しくあってほしい」と妻をいたわる) 66 あの夏の数かぎりなき…
[今日の絵] 3月後半 16 Sofonisba Anguissola : 本人を描く師のベルナディノ・カンピ1559 ソフォニスバ・アングイッソラ1532-1625はイタリアの女性画家、若くしてスペイン宮廷に招かれた、この絵は、先生が自分を描いているシーンを自分が描いた面白い絵、顔…
[演劇] マックス・フリッシュ『アンドーラ』 文学座 3月22日 (写真↓は舞台、「自分たちは加害者ではない」という自己欺瞞に逃げ込む「アンドーラ国」の人々、そして主人公である、教師と彼の息子、父は「息子は養子のユダヤ人」と嘘をついてきたが、実は愛人…
[今日の絵] 3月前半 1 de Vinci : ラ・ベル・フェロニエール1490 「フェロニエール」とは、額に着けられている金細工の飾り、ミラノのルドヴィコ・スフォルザ公の恋人であるルクレツィア・クリベリか、若々しくて生き生きとしており、とりわけ眼差しが美しい…
[オペラ] プーランク≪カルメル会修道女の対話≫ 新国 研修所公演 3.1 (写真は舞台、下は開幕、左からラ・フォルス侯爵、娘ブランシュ、その兄) これまで3回ほど観た舞台と、今回は大きく印象が違った。その理由は、ブランシュを前景に出して、コンスタンスが…