2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧
[読書] 小林よしのり『靖国論』『戦争論』(幻冬舎) (写真は、靖国神社にて、天皇から下賜された記念品を手にした遺児。『戦争と子供たち』日本図書センター刊より) 小林よしのり氏は『戦争論』第1巻第1章にて、「戦争」と「平和」は対立概念ではないと主張…
[読書] ジェイン・オースティン『エマ』(上下) (中野康司訳、ちくま文庫、05年10月) (挿絵は、ジェイン・オースティンの肖像。優雅で洗練された美しい女性だったと伝えられる。) 『エマ』がまた新訳された。『エマ』は、『高慢と偏見』とは少しタイプが違う…
[時事問題] 三笠宮寛仁親王の「旧宮家復帰」論 (写真は、山縣有朋1838-1922。明治・大正期の皇室の在り方に大きな影響を及ぼした。彼が「宮中某重大事件」(昭和天皇の婚約問題、1920)で政争に敗れ失脚したのは、象徴的な出来事といえる。側室を嫌った大正天…
[時事問題] 三笠宮発言における「男系継承」と「側室の復活」 (写真は大正天皇(右)。子煩悩で家庭を大切にしたと伝えられ、昭和天皇による皇室の側室廃止に先立って、皇室の「近代ファミリー」化に貢献した。) 昨日の日誌のコメントに、knoriさんより、三笠…
[時事問題] 皇族の「側室制度の復活」発言はなぜ載らない? (挿絵は誰でしょう? 答は、ギリシア神話の王ゼウス。「ヒゲの王様」ではありませんよ。ゼウスは子供を産ませた女神や人間女性が多すぎて、一枚の紙に家系図は書けません。「側室」なんて小せえ小…
[上毛新聞コラム] 「視点」 11月2日掲載 250年たった今も新鮮 ―――ルソーの『エミール』 植村恒一郎 女子大のゼミで、学生諸君とルソーの『エミール』を読んでいる。ある学生は、「まるで今の話を聞いているようだ」と報告した。1762年の刊行だが、女性が家庭…
[オペラ] ワーグナー『さまよえるオランダ人』 デ・ワールト指揮、読響、渡辺和子演出、 二期会公演、東京文化会館 (写真は、1933年、「ドイツ帝国」の切手の図柄。左側に2Reichspfennig、上部に「さまよえるオランダ人」とある。) 2時間15分という短い作品…