2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
[今日の絵] 7月後半 17 Élisabeth Vigée-Lebrun : Lady Hamilton as the Persian Sibyl 1792 ルブランはマリー・アントワネット付きの宮廷女性画家、この絵はフランス革命後、描かれているのは貴族ハミルトン卿の妻エマ1765-1815、「古代ペルシャの巫女」の…
[今日のうた] 7月 硝子戸(がらすど)に硝子戸うつり明けやすし (柴田白葉女、夏至の前後は「短夜」だ、今朝も早くから室内が明るく、硝子戸に別の硝子戸が映ってみえる、作者1906-84は飯田蛇笏に師事、『雲母』同人) 1 啼く鳩のところさだめて梅雨の日々 (飯…
[今日の絵] 7月前半 1 Jules Breton : 崖 1874 ブルトン1827-1906はフランスの写実主義の画家。彼女はこの姿勢からして、海の何かに「あこがれて」いるのだろう。「海に来れば海の向こうに恋人がいるようにみな海をみている(五島諭)」、海の前に来ると人は心…
[演劇] キェシロフスキ 『デカローグ9・10』 新国 7.11 (写真↑は9話「ある孤独に関する物語」の外科医ロマン[伊達暁]と妻のハンカ[万里紗]、妻の愛人の大学生マリウシュ[宮崎秋人]) 40才の敏腕な心臓外科医ロマンは、医学的な理由で性的不能になってしまっ…
[演劇] キェシロフスキ 『デカローグ7・8』 新国 7.5 (写真↑は「デカローグ7、ある告白に関する物語」、マイカ[中央]は16歳のとき若い高校の国語教師[右]との間に子供ができてしまった、でも校長であった彼女の母はスキャンダルを恐れ、「自分の子」と偽って…
[演劇] シェイクスピア『オセロー』 文学座 紀伊国屋サザン 7.3 (写真↓は舞台、シンプルでスタイリッシュで美しい、最初から空間がコスモロジーになっている) 非常に驚くべき、そして素晴らしい『オセロー』だった。7年前のヴァン・ホーヴェ演出と並ぶ、上…