2025-02-01から1ヶ月間の記事一覧
[歌舞伎] 玉三郎主演『阿古屋』、『江島生島』、『人情噺文七元結』 歌舞伎座 2.25 (『阿古屋』↑の左から、阿古屋(玉三郎)、重忠(菊之助)、岩永(種之助)、そして胡弓を弾く阿古屋) 今回、三作品それぞれの成立事情が面白かった。1732年初演『阿古屋』は半分…
[折々のモーツァルト] 1,2月 1.4《フィガロ》第3幕、「そよ風の二重唱」、伯爵夫人とスザンナが、伯爵を偽せデートで騙そうと陰謀をめぐらす。二人の嬉しそうな表情! 伯爵を「釣る」ため、歌詞には古イタリア語のHな隠語(pino)もあって、二人はニヤけつつ…
[今日のうた] 2月 梅が香や見ぬ世の人に御意(ぎょい)を得る (芭蕉、「梅の上品な香が馥郁(ふくいく)と漂っている、遠い昔の雅びな貴人にお目にかかったような、幸せな気分になる」) 1 風が吹く梅のつぼみはしつかりと (上島鬼貫、梅の硬い蕾は「しっかりと」…
[今日の絵] 2月後半 16 Hortense Haudebourt-Lescot:Studio in Paris 今日からは「パリ」、やはり「パリ」は絵になる街だ、この絵は、画家のアトリエの窓からパリの街がちょっと見えており、窓からのぞく都市は外で見るときと遠近感が違う。オルテンス・オ…
[文楽] 妹背山婦女庭訓(通し) 国立劇場 文京シビックセンター 2.20 通しを見るのは2019年に次いで二度目だが、今回は各段の順序が大きく変り、「大内の段」「蝦夷子館の段」はカットされた。今回は三部とも最前列の席だったので、人形の動きをじっくり鑑賞。…
[演劇] 清水邦夫『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』ルサンチカ公演、アトリエ春風舎 2.17 私は初見だが、チラシには1977年初演以来「日本で最も多く上演された作品」とあり、なるほどその通りの傑作だ。前半は『かもめ』、後半は『三人姉妹』に昇華…
[今日の絵] 2月前半 1 Richelle Goodrich Henry Fuseli 1741-1825 : The Nightmare 『失われた時を求めて』には、少女アルベールチーヌの寝姿を延々と記述する箇所があるが、画家もまた女性の寝姿を多く描いた、身体の無防備さに由来するエロスがあるのか、…