「キュビズム」というと狭義には「立方体」のように、平面でバッサリ切り通るピカソやブラックの絵を思い浮かべるが、広義の「キュビズム」には前史があり、量感のある肉体を描いたセザンヌ、プリミティブな女性の肉体を描いたゴーギャンなどから「キュビズム」が生まれたことが分る。
セザンヌ 4人の水浴の女たち 1877
ピカソの人体の「キュビズム」も、これらやアフリカ芸術の「プリミティヴィズム」に直結している。
ピカソ 女性の胸像 1907
今回は、ピカソやブラックの影響を受けた他の画家たちの「キュビズム」にもよい絵がたくさんあった。たとえば、ロベール・ドローネー。
ロベール・ドローネー パリ市 1910
三人の女性(三美神?)と、エッフェル塔などパリの建築物とが「一緒に並んで、踊っている」のが素晴らしい
ロジェ・ド・ラ・フレネー 腰かける男性 1913
アンドレ・ロート マルグリットの肖像 1913
ジャン・メッツァンジェ 自転車乗り1911