[美術展] 第45回・白日会会員選抜展

[美術展] 第45回・白日会会員選抜展 日本橋三越・美術特選画廊 12月25日

(写真↓は、河野桂一郎1966~「My No.6」と、伊勢田理沙1988~「ひだまり」)

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 ホキ美術館で写実の絵に惹かれたので、今日は、やはり「写実の絵」を標榜している美術団体「白日会」の会員展に行った。徹底した写実の絵は、描かれた人も動物も花も、とても美しい。河野の絵は自分の娘だろうか、モデルにされてちょっと緊張している感じの表情がとてもいい。そして、娘に対する父親の愛情が、画面一杯に溢れているように感じる。伊勢田は若い人だが、猫が大好きなのだろう。この絵も、描かれた猫に対する愛情が溢れている。

 あと、いい絵が幾つもあった。小さな画像しかみつからないが、一応貼っておくと、下は岡田高弘1959~の「化身」↓。おそらく同じ「道化」の絵を何枚も描いているのだろう。その下は、今回の会場のものではないが、「アトリエの道化師」(2018) 

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曾剣雄1962~の「スリランカの青年」↓もとてもよかった。この人は中国人で今は日本在住のよう。

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最後に、画像がなかったので貼れないが、山本大貴1982~の「湖畔にて」は、黒白の簡素な少女の絵だが、とてもいい。山本の絵はホキにもあった記憶があるが、少女がとても美しい(写真下↓は、「Reminiscence」=追憶)。山本だけでなく、ホキや白日会の写実の人物画には、フェルメールの影響が感じられる。

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