[今日の絵] 2月前半

[今日の絵] 2月前半

1 Rembrandt : Philosopher Reading 1631

今日から主題は「窓」「窓」はそれ自体が絵の対象になる。明るさの調整と、室内の人間の室外に対する関係を表現しているのが「窓」。これは天井の高い部屋で本を読み耽る哲学者、光の中に人と部屋が浮かびあがっている

 

2 Laurits Andersen Ring : Young Girl Looking Out a Window 1885

<窓>は室内の人間の世界に対する関係を表現している、貧しい屋根裏部屋の窓から外を眺める若い娘、汚れたガラスも含めて空の部分が一枚の半分近くを占めるのがいい、生活の中にも何か希望がある。リング1854-1933はデンマークの画家、生活感のある人物画を描く

 

3 Anna Ancher : 青い部屋に差し込む陽光1891

アンカー1859-1935はデンマークの女性画家、「自然光における異なる色の相互作用」を描いた人として知られる。この絵も窓から差し込む陽光が重要な要素

 

4 Degas : Danseuses Dans Une Salle D'exercice 1873

ドガは踊り子の絵をたくさん描いているが、この絵は窓が重要で、外の建物、カーテン、床、踊り子の衣装と、それぞれ異なる白の調和が美しい

 

5 Nordenberg Carl Henrik : Woman at a Window 1885

ノルデンベルク1857-1928はスウェーデンの画家、彼の絵のほぼすべては、窓やドアのそばにいる人間が描かれている、<窓>は人間に不可欠と考えていたのだろう

 

6 William Verplanck Birney : A Pause in Music 1892

窓は、レッスンの休憩に腰かけるのに使ってもよい、するとちょっとお行儀の悪いこのお嬢さんが美しく見える。バーニー1858-1909は米国の画家、重厚な人物画を描く人

 

7 William Orpen : Window in London Street 1901

窓が大きい、ガラスも厚くて丈夫なのだろう。この時代の都市の裕福な人は、窓の大きな家に住んでいたということなのだろうか。オーペン1878–1931は英国のポスト印象派画家、肖像画をたくさん描いた

 

8 Carl Holsøe : Reflections 1929

タイトルは「反射光」、上流階級のしょうぞう家の「窓」は、光も豊かに溢れ、貧しい家とは窓それ自体の存在感が違う。ホルソー1863-1935はデンマークの画家で、室内ばかり描いた人

 

9 Leon Frederic : La Encajera 1907

タイトルは「レースを編む女」、同題のフェルメールの絵が有名だが、そちらは窓は描かれていない、こちらは窓と隣室が描かれており、隣室にも窓からの光が射している。作者1856-1940はベルギーの画家

 

10 Andrew Wyeth : Henry Teel 1945

ワイエス1917-2009の絵は、光景の空間的拡がりがいかにもアメリカを感じさせるが、室内を描いてもそうなる、横から差す光が部屋を実際より広く見せるのだろうか

 

11 Edward Hopper : In Sunlight in a Cafeteria 1958

ホッパーの絵を見ていつも思うのだが、アメリカの建物の窓は実際にこんなに大きいのだろうか、これはカフェテリア(会社などの従業員食堂?)らしいが、本当にこんな大きな窓なのだろうか

 

12 Genevieve Dael : A travers le miroir

タイトルは「鏡を通して」だが、立っている女性が左側の実景にはいない、あるいは右側は、本当は鏡ではなくガラス越しの別のよく似た実景なのか?ダール1947~はフランスの画家、こういう窓の絵をたくさん描いている

 

13 Vyacheslav Samarin :The Partner 1979

タイトルは「パートナー」、寒い室外から窓越しに彼を見詰めるパートナーの眼差しは、癒し、愛、そして恩寵なのか。だからこそ室内はこんなにも暖かい。作者1938~はロシアの画家

 

14 作者、年代不詳

まさに現代の情景、室内は明るいが、彼女?は孤独なのだろう、窓の外の夜景は美しいが、建物の光の奥にいる個人はそれぞれ孤独なのかもしれない